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| 人間ドックのすすめ 長い航海を終えた船が、母港のドックに引き上げられて、船底から貝殻などの付着物を取り除いたり、機械の調子を調べて必要な部品を交換して新しくする。そしてまた次の航海に出発するのです。 これにならって、日頃一生懸命に働いている人が休みをとって健康のチェックを受けるのが人間ドックです。本来ならば景色がよくて温泉もある保養地で受けられるのが理想的です。しかし世の中が次第に忙しくなって、宿泊ドックよりも日帰りドックが主流となっています。 医療は急速に進歩しているので検査を受けるのも大変楽になっています。例えば胃カメラ検査では、ファイバー・スコープが細くなり口腔からではなくて鼻腔から挿入されるので“ゲッー”という嘔吐反射がなく咽頭の部分も観察でき、食道、胃、そして十二指腸の一部まで診断の範囲となります。偶然にも胃癌が見つかっても、早期であれば内視鏡による手術で十分となります。大きくお腹を開いたり腹腔鏡で胃の切除を行う必要がないのです。私の知人に胃癌が2回見つかり2回とも内視鏡手術ですみ、けろりと元気にしている人がいます。 女性の乳房でもマンモグラフィーの検査で、早期のものが見つかれば、小さく部分切除を受けるだけです。殆ど手術をうけたことがわからない人もいます。 癌といえば“死の宣告”と言われた時代とは大きく変わって来ています。大切なことは症状がでるまで放っておくことのではなく、積極的に定期健診である人間ドックを受け早い段階で病気を見つけて対応してゆくことです。 若い10才〜20才台の時は、少しぐらい無理をしても身体が柔軟に反応してくれて普通に戻ります。しかし30才台以降になると、それまでなんともなかったことが体調に変化を残すことが多くなります。用心して摂生して、昨日の疲れをひきずらず、毎朝新しい気分で起きることができればすばらしいことです。自分の身体は結局自分で面倒をみてやるしかないのです。 そして、一年に一回くらいは人間ドックを受けて、自分の健康状態を確認することは明日からの活力を得るためにもよいことだと思います。 |
| 理事長 高木 弘 |