通常の健診で行われる肺の検査には胸部X線検査がありますが、これだけでは呼吸器疾患の早期発見は難しいとされています。早期発見のためには呼吸機能検査(スパイロメトリー)が必要です。
呼吸機能を知ることの大切さ
呼吸機能は、健康な人でも20歳をピークにして加齢とともに低下していきますが、喫煙や肺疾患などにより、その低下が健常者よりも早くなります。現在は問題なくても、肺の健康に関するリスクを知ることは大切で、禁煙や呼吸器疾患の予防、早期発見、早期治療に大きく役立ちます。
COPD
タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気にCOPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease、慢性閉塞性肺疾患)があります。
COPDは世界では死因の第4位に挙げられています。高齢化がすすむ2020年には第3位になることが推定されています。日本では40歳以上の約10人に1人がCOPDと推定されています。 COPD は、発病までの約 25 年間は咳、痰、息切れなどの自覚症状がないまま、ゆっくりと進行していきます。そして進行すると、呼吸するという当たり前のことが困難になり、最悪の場合死にいたることがあります。このように自覚症状のないまま進行していく COPD ですが、早期発見のためにはスパイロメトリーが有効です。 |